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☆ 曲名からメロディや歌詞を連想できるくらい曲に馴染んでいないと理解できないレベルの内容です。「重箱の隅を突っついているような」と突っ込みたくなるようなことが大半です。これが時としてマニアにとってはたまらない発見に繋がるということであります。 ビートルズに関してのビギナー、或いは中学生レベルの英語力では、ちょっと退屈な内容になってしまうかもしれません。 (匿名)
☆ 本書は1973年から1976年ぐらいの期間をカバーしている。私が四人をリアルタイムで追いかけていた頃に当たる。しかし、こんなに深く歌詞を分析することになるとは予想だにしなかった。というより、当時の日本人は誰もこのレベルでの分析はできなかっただろう。それにしても、本書を読んで、これまでの対訳にはそんなに間違いがあったのかと、驚いてしまう。そして、本書の醍醐味は、麻薬やセックス関連のスラングの読解だろう。しかし、まぁ、四人はよくもここまで歌にし、著者はそれを読み解いたものだ。例えば Spirits Of Ancient Egypt が最初から最後まで麻薬の歌だったとは! 目からウロコだ。さらなる続編を期待する。 (K)
☆ 通勤電車の中で繰り返し読んでいます。ポールのファンなので、彼の歌詞を著者がどう読み解くのか楽しみにしていました。特に知りたかったのが、Nineteen Hundred and Eighty Five、Listen to What the Man Said、 You Gave Me the Answer、そして Picasso's Last Words の後半部分。思いもよらない視点を提供してくれました。また、Junior's Farm、Jet、Love in Song などは、必ずしも歌詞全体 または前後の文章の意味はないと聞いて、すっきりしました。あまり注目していなかった Spirits of Ancient Egypt と Call Me Back Again については、大胆な解釈に驚きました。San Ferry Anne ですが、フランス語の Ca ne fait rien からきている 英国軍隊内のフレーズ San Fairy Ann を、ポールがもうひと捻りして使ったのではないでしょうか? San Fairy Ann は It doesn't matter の意味なので、San Ferry Anne も、著者が書いているように、若い女性への励ましの文言とも考えられるでしょう。今回の著作も大変刺激的な内容で、満足しています。 (京都府 NY)
☆ 解説が丁寧なので、著者に感謝したい気持です。続編を心待ちにします。 (MK)
☆ ビートルズ・ソロ作品読解ガイド(2)を購入後、5日間で1回目を読破しました。今回も著者の分析力には脱帽です。過去の作品の言い回しとの関連までも引き出して、作者の意図をくみ上げているので、作品が深く幅広く楽しめます。特に興味深いのは、ジョンとジョージがそれぞれ政治面、宗教面で行き過ぎた部分を反省するかのように、とんがりのない表現になっていく様。それに反して、ウィングズ率いて飛ぶ鳥を落とす勢いのポールは作詞面でも充実の時期を迎え、日本の外では決してサウンドやルックスだけで売れていたのでなく、歌詞の面白さも手伝って絶大な支持を受けていたということを感じました。ところで、125ページの「ローリングストーンズにだって対抗できる」は「ローリングストーン(米国の音楽評論誌)にだって対抗できる」であるべきではないでしょうか? これからビートルズ・ソロ作品読解ガイド(1)からもう一度読み返して、再度、元ビートルたちの作歌時の心境を探ったり当時の空気に触れたいと思います。 (愛知県 MR)
☆ ポール・マッカートニーの歌詞にこれほどの深みや面白みがあるとは、この本を読むまで気づかなかった。 (東京都 MN)